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参考記事『子供が十分に寝ていないことを知らない親が多い 』

子供が十分に寝ていないことを知らない親が多い 

提供:WebMD


調査した5年生の大多数が、十分に寝ていないと回答

Miranda Hitti
WebMD Medical News

Reviewed by Michael Smith, MD

【4月20日】 米国全土の教室では、児童の多くが、昨夜よく寝ていないために、若干「頭がぼうっとしている」可能性がある。

調査を受けた5年生約200人のほとんどが1週間に少なくとも数晩は、十分に寝ていないと回答した、という最近の調査が『Journal of School Health』に掲載された。

教師らは、あくび、問題行動、児童による睡眠障害の訴えについて報告した教師にとって驚くべきことではない。しかし、親の中には、子供が就寝時刻を過ぎても、こっそり寝ないで起きていたり、ベッドの中で頻繁にに寝返りを打っていたりすることを知らないように思われる親もいた、と本研究は示唆する。


睡眠時間の目標:1晩10-11時間

理想的には、小学生は、1晩に10-11時間の睡眠を取るべきである、と本研究の研究者らは語る。この研究者のうち、Denise Amschler, PhDは、ボール州立大学生理学及び保健科学教授である。

「よい睡眠は、毎日の運動や適切な栄養と同様に重要である」と同博士の研究は述べる。

同博士が調査した児童の大多数は、十分に寝ていないと回答した。4人に1人は、1週間に5-7晩は、睡眠時間が少なすぎると答え、39%は、1週間に2-4晩、十分に寝ていないと回答した。


典型的な就寝時刻

登校日の前日、ほとんどの児童は、午後9時から9時半にベッドに入ると語った。しかし、就寝時刻が午後10時以降になることは普通であった。

子供の83%が午前7時には起きていたので、これでは、10-11時間の睡眠時間を取ることは難しい。

本研究では、子供毎に就寝時刻と起床時刻を組み合わせて検討していない。しかし、例えば、もし児童が午後10時に寝て、午前6時30分に起きたのであれば、睡眠時間は8.5時間となり、睡眠時間の 目標をはるかに下回る。

この睡眠不足は、子供の1日に影を落とす可能性がある。ちょうど大人のように、子供の気分や行動が、睡眠不足によって損なわれる可能性がある。


就寝時刻について親と衝突するのは普通

児童のほぼ半数は、就寝時刻について親と口論になると語った。

子供の多くは、決められた就寝時刻を守らず、親が思っているよりも遅くまでこっそり起きていた。約30%は、1週間に5-7晩、親が考えているよりも遅くまで起きていたと述べた。さらに32%が、1週間に2-4晩は、このようなことをすると認めた。

寝室にテレビやコンピューターがある子供は、遅くまで起きているという誘惑にかられる可能性がある、と研究者らは語る。しかし、この研究では、寝室のテレビおよびコンピューターに関しては質問しなかった。


眠れぬ夜は珍しくない

子供のうちの幾人かは、入眠困難であった。常に20分以内に眠りにつけると答えたのはわずか27%であった。

眠れない理由としては疼痛が多く、このために、児童の約半数は、1週間に最低2晩は眠れなかった。

従って、児童の80%以上が、少なくとも週に2回は日中眠く感じると回答したのは不思議なことではない。


授業への影響

子供の教師らは、児童のおよそ3分の1が日中にあくびをし、ほぼ5分の1が多動であり、児童の6人に約1人が、睡眠について不満を訴えると語った。

教師らは、児童の8人に1人が、寝ないように必死に努力していると語った。教師によれば、これらの児童のうち、実際に授業中に眠り込んだり、眠気によって授業を中断させたり、大きな規律上の問題を起こす児童はほとんどいないとのことであった。


Amschler, D. Journal of School Health, February 2005; vol 75: pp 50-56. News release, Ball State University.


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