日中の過度の眠気にはうつ病、糖尿病、肥満が関与か
日中の眠気はうつ病の徴候の可能性 [ 英語原文へ ] |
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アミノ酸「グリシン」に睡眠の質を高める効果を確認
研究では、日常の睡眠に問題を感じている男女44人のうち、「起床時も眠い」「寝ても疲労が取れない」「熟眠感がない」のいずれかの項目をほぼ毎日問題を感じている21人に対し、就寝30分前にグリシン3gを摂取してもらったところ、翌朝の疲労感や全般的気分の向上が認められたという。
次に睡眠に問題のない男性7人に対して、通常の睡眠時間の75%程度まで睡眠時間を制限した睡眠不足状態で、就寝前にグリシンを摂取してもらったところ、「日中の疲労感」「ねむけ」が軽減されていた。さらに、パソコンを用いた作業効率試験でも作業効率の向上を確認された。
また、東京慈恵会医科大学および太田睡眠科学センターの協力で、睡眠中の脳波測定を行った。睡眠に問題を感じている男女11人にグリシンを摂取させたところ、就寝後、ノンレム睡眠のなかの深い睡眠ステージである徐波睡眠に達するまでの時間が短縮することがわかった。これによりグリシンには深い眠りをすみやかに導くことが示された。
この件に関するプレスリリースはこちら から入手できる。味の素は、グリシンが睡眠の質に与える効果について、2004年9月に第1報を発表している(当時のプレスリリースはこちら )。(田村嘉麿)
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乳酸菌で寝ぼけも改善
乳酸菌で寝ぼけも改善 カルピスが睡眠学会で発表 | ||
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睡眠は記憶および学習に有用
睡眠は記憶および学習に有用
提供:WebMD
睡眠中に脳が新しい技術を記憶し保存する
Miranda Hitti
WebMD Medical News
Reviewed by Brunilda Nazario, MD
【6月29日】あなたが眠っている間に、あなたの脳は次の日に備えてせっせと準備をしている。
脳がなすべき仕事の一覧表には、新しい技術を記憶し、翌朝、効果的に使用できるようそれらを整理することが含まれる。睡眠をとらなければ、それらの新しい課題を習得するのは困難さを増す可能性がある。
そう述べているのは、Beth Israel Deaconess病院(ボストン)の専門家らである。
彼らの研究では、記憶および学習が睡眠によって改善されたことが認められた。それらの知見は『Neuroscience』に掲載されている。
そのため、乳児、小児およびティーンエイジャーには成人よりも多くの睡眠が必要なのかもしれない。睡眠が脳損傷後の人々の回復を促進する可能性もあると研究者らは述べている。
記憶テスト
研究は12名の健康な若年成人を対象として行われた。被験者らは指を軽く打ちつける運動について2回のレッスンを受けた。ピアノの音階を弾くことに類似した課題であった。
1回のレッスンは朝行い、その12時間後にテストを行った。もう1回のレッスンは夜行い、12時間後の翌朝にテストを行った。
朝のテストの方が結果が良かった。それは、被験者が帰宅してテスト前に普段のように一晩眠る機会があったためだろうと、研究者らは述べている。
研究者の中にはMatthew Walker, PhDが参加していた。同博士はBeth Israel Deaconess病院の睡眠・神経画像研究所の所長である。Walker博士はハーバード大学医学部精神科の助教授でもある。
十分に休養をとった脳
研究者らは被験者がテストを受けている間の、脳の画像スキャンを研究に使用した。スキャンでは睡眠後に、異なる脳活動パターンが認められた。
例えば脳の下部の例を挙げる。その役割のひとつとして、速度と正確さをコントロールすることがある。この脳領域は「被験者が一晩睡眠をとった後、明らかにより活動的であった」と、Walker博士はニュースリリースで述べている。
脳の中心に近い部分はそうではなかった。それらのシステムはストレスおよび不安のような感情に関与する。これらの領域は睡眠後には活動性が低かったと、研究者らは述べている。
睡眠中に学習している
「MRIスキャンは、脳領域が睡眠中に劇的に変化することを示している」とWalker博士は述べる。
「睡眠中に、あたかも記憶を脳内のより効率的な保存領域に移しているかのようである」と同博士は述べる。
「結果として、目覚めたときには、より迅速かつ正確に、そしてストレスおよび不安がより少ない状態で、記憶作業を行うことができる」と、Walker博士は述べる。
睡眠と年齢
乳児、小児、およびティーンエイジャーには成人よりも多くの睡眠が必要であると、Walker博士は述べる。「ヒトの発達において睡眠が重要な役割を果たすように思われる」。
例えば、乳児にとってはあらゆることがまったく新しい体験である。新生児は「膨大な量の新しい教材を取り込んでいる」とWalker博士は述べる。
それらのすべての情報を整理するには多くの睡眠が必要だろうと、博士は述べる。
脳のリハビリのための睡眠
脳卒中を含む脳損傷の後、患者はしばしば言語および日常作業をすべてもう一度学び直さなければならない。
「おそらく睡眠が脳卒中患者のリハビリテーションにおけるもうひとつの重要因子であることが明らかになるだろう」とWalker博士は述べる。その点については本研究では検討されなかった。
睡眠不足を取り戻すためのまとめ寝を当てにしてはならない
週日、夜遅くまで働くことが習慣になっていないだろうか。週末に思い切り睡眠をとっても、その埋め合わせにはならない可能性がある。
「われわれの研究は、手続き的技術の向上および整理のためには睡眠が極めて重要であることを実証している」とWalker博士は述べる。「脳に十分な睡眠をとらせないまま、効率的に学習することはできない」。
Walker, M. Neuroscience, June 30, 2005. News release, Beth Israel Deaconess Medical Center.
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睡眠時間の増加と授業開始を遅らせることによって成績が向上するか?
睡眠時間の増加と授業開始を遅らせることによって成績が向上する
か?
[ 訳語付き英語原文へ ]NEW!
提供:WebMD
ティーンエイジャーは午後の授業で最も能力が高く、学校が始まると睡眠時間が減少するという研究
Miranda Hitti
WebMD Medical News
Reviewed by Brunilda Nazario, MD
【6月6日】 授業開始時刻を遅らせることが、高校生の学習能力向上に有効かもしれないとの新たな研究が示された。
高校生60例を対象とした研究により、学校の休み明けで、学校が始まると、生徒らの睡眠時間が平日の夜に最高2時間減少することが示された。午前中の授業よりも午後の授業のほうが生徒の能力も高く、気分もよかった。
「早朝の授業では、相対的に疲れていて、頭がはっきりせず、大変な努力を払わなければならないと生徒らは回答した」と研究者らは『Pediatrics』6月号に記す。「学校のスケジュールのために、生徒らは睡眠を減らし、最悪の状態の時に授業を受けざるを得ない」。
睡眠不足
生徒の睡眠日記から睡眠不足が示された。生徒らは、晩夏から学年の最初の2週目までと、さらに11月と2月にも再度、睡眠日記をつけた。
学校が始まると、平日の夜の睡眠時間は急に減少した。「全ての生徒において、一晩に最高2時間睡眠が減少するが、減少するのは平日のみであった」とノースウェスタン大学の睡眠・時間生物学センターのMargarita Dubocovich, PhDをはじめとする研究者らは記している。
また、生徒らは学年を通じて週末に約30分長く眠った。これは、彼らの身体が、週末に正常な睡眠・覚醒サイクルに戻ろうとしていたことを意味している可能性がある、とDubocovich博士らは記す。
学習に及ぼす影響
睡眠を十分とらないことは、学習能力低下の原因となった。生徒らは、午後の授業の方が気分が良いと報告し、全員とも、午前中よりも午後に能力が向上した。
「現在の高校の開始時刻は、青少年の睡眠不足の一因となっている」と研究者らは記す。1日の時間的シフトおよび睡眠・覚醒サイクルの変化と一致して、生徒らの能力は早朝よりも午後に向上した。
研究者らは、試験的に、早朝に生徒数名を明るい光に暴露させた。このような光療法は、プラセボと比較して、生徒の睡眠周期または学習能力に影響を与えなかった。
可能な解決策
多くの要因が睡眠に影響を与えるため、さらに多くの研究を行う必要がある、と研究者らは語る。同時に、研究者らは二つの解決策を提示している。つまり、授業および統一試験の開始時刻を遅らせること、および睡眠の重要性について生徒に教えることである。
Hansen, M. Pediatrics, June 2005; vol 115: pp 1555-1561. News release, American Academy of Pediatrics.
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